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キユーソー流通/三菱倉庫、食品・医薬品分野で提携

2022.02.03

キユーソー流通システム(KRS、本社・東京都調布市、西尾秀明社長)と三菱倉庫(本社・東京都中央区、藤倉正夫社長)は1月31日、業務提携契約を締結したと発表した。食品および医薬品分野で、KRSの4温度帯管理可能な全国輸配送ネットワークと、三菱倉庫の顧客基盤、物流拠点および輸出入貨物取扱ノウハウを組み合わせた「食と医を支える新しい物流プラットフォーム」を構築する。

食品分野においては、両社の物流機能を補完し合うことで、温度帯や川上・川下を問わず、荷主企業のサプライチェーンを一手に担える取扱体制を構築する。また、より効率的で高品質な共同配送網の構築にも取り組む。

医薬品分野では、キユーソー流通システムが持つ全国輸配送網を三菱倉庫が得意とする医薬品物流に活用し、安全安心で高品質な物流サービスを顧客へ提供する。併せて、新たな物流業務の獲得や新規サービスの構築も視野に入れる。

これらに加えて、ASEANや中国など海外における連携や、冷凍・冷蔵・EC事業など新サービスの共同開発も進める。

メーカーや消費者による品質意識の向上から、サプライチェーンにおける高度な品質管理への要求は増しており、食品業界では冷凍冷蔵食品の需要拡大やフードロス削減への取り組み、医薬品業界では医薬品の適正流通ガイドラインの施行などでコールドチェーン技術への期待は高まっている。

こうした中、両社の強みを生かすことで、新たなコールドチェーン物流のプラットフォームを確立するとともに、「社会課題の解決と豊かで持続可能な社会の実現にも寄与していく」(両社)としている。
(2022年2月3日号)


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