タクシー飲食宅配「恒久化含め検討」=国交省・一見局長
国土交通省の一見勝之自動車局長(写真)は5月27日、衆議院国土交通委員会の審議の中で、タクシーによる飲食料品の有償による配送を9月末まで認めている特例措置について、「恒久化も含めて検討していきたい」と述べた。
タクシーによる飲食料品の有償運送は、新型コロナウイルスの感染拡大で旅客需要が減少しているタクシー業界向けの救済策として、当初5月13日までを期限としていたが、現在は9月末までに延長されている。
一見局長は答弁の中で、「わずか1ヵ月の間に1300社のタクシー事業者が参入しており、タクシー業界、利用者の双方から好評を得ている。今までになかった領域のサービスであり、〝ウィズ・コロナ〟や〝アフター・コロナ〟による新たな生活様式の中で定着していく可能性がある」とした上で、「現在は9月末に期限を切っているが、その先の状況を見極めながら、恒久化を含めて検討していく」と述べた。
また、夏場に向けて食中毒などの発生リスクについて「保温保冷庫への支援を含め、補助の仕組みを考えていきたい」と表明した。
(2020年6月2日号)