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日中韓物流大臣会合を夏に開催=国交省

2020.01.14

国土交通省はこのほど、第8回日中韓物流大臣会合を今年夏に日本で開催すると発表した。2018年に韓国・ソウルで開催された第7回会合に続き、第8回となる今回は大臣会合(本会合)を兵庫県神戸市で、局長級会合と官民フォーラムを三重県四日市市で開催する。中国からは交通運輸部部長、韓国からは海洋水産部長官が出席する予定。

同会合は日中韓3国間での円滑な物流の実現に向け、課題を解決し、協力を推進することを目的に2006年にスタートし、隔年で開催。現在、第8回会合での議題など具体的な内容は3国間の実務者レベルで協議を行っている。

前回会合では、東アジア地域でのシームレスな物流システムの実現をはじめ、環境にやさしい物流システムの構築、安全で効率的な物流の両立について3国が協力関係をさらに進展させることで合意し、共同声明を発表した。

シームレス物流に向けた取り組みでは、日韓間でのシャーシ相互通行の拡大や日中間でのシャーシ相互通行の実現に向けた相互協力を進めることや、標準化されたパレットなど物流機材の普及促進や物流機材のリターナブルユースの拡大に取り組むことが確認された。

また、14年8月に運用がスタートした日中韓の港湾でのコンテナの位置情報を可視化するための「北東アジア物流情報サービスネットワーク(NEAL‐NET)」については18年9月に対象港湾を8港増やし、3国合わせて27港に拡大した。

環境面での取り組みでは、専門家会合などの機会を通じ、各国の政策の情報共有や共同研究の実施に向けて協力する。そのほか、IoT、AI、ICTなどの技術を活用した第4次産業革命分野での輸送テクノロジーについて情報共有を推進することで合意している。
(2020年1月14日号)


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