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国交省、岡山・早島町エリアに第3の中継拠点

2024.04.11

国土交通省中国地方整備局は3月16日、長距離トラック輸送の中継輸送拠点として、山陽自動車道と瀬戸中央自動車道の「早島IC」近隣に「コネクトパーキング岡山・早島」を整備する方針を示した。物流業界の「2024年問題」ではトラックドライバーの労働時間規制により長距離輸送が困難になることが想定され、中継輸送を実施する拠点づくりが喫緊の課題となっていることから、物流事業者のニーズが高い岡山県早島町エリアに中継拠点を整備することを決めた。2024年度に調査・設計を行い、用地の取得などを見通した上で、早期の事業化を目指す。

国内の中継輸送拠点では、18年9月に「コネクトエリア浜松」(静岡県浜松市)を開設し現在運用中で、第2の中継拠点として、国交省は広島県宮島市に「コネクトパーキング宮島」を整備する事業計画を23年5月に決定している。「コネクトパーキング岡山・早島」はこれに続く第3の中継拠点となる。

敷地面積は約2700㎡、駐車場40マスと中継作業スペースを設け、トイレ・待機スペースや情報提供機能を備えた休憩所のほか民間のノウハウを活用した施設を設置する方針。管理運営方法はPFI・コンセッション(公共施設等運営権)制度などの活用を検討する。

中継地は関西~九州を結ぶ交通の要衝

整備箇所は、山陽自動車道と瀬戸中央自動車道の「早島IC」と接続する国道2号線(岡山バイパス)沿いを予定。「早島IC」は東西に伸びる山陽自動車道と本州四国連絡道路のひとつ瀬戸中央自動車道の交点であり、広島県側の「尾道JCT」から中国横断自動車道尾道松江線経由で山陰自動車道にも接続でき、中国・四国圏・近畿に広がる物流ネットワークの結節点となっている。県などが運営する流通施設「岡山県総合流通センター」や、複数の物流企業や物流不動産の施設が多く立地するなど物流適地でもあることから、国交省は同エリアに第3の中継拠点を設置する計画を立てた。
(2024年4月11日号)


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