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成田国際空港/JR貨物、関西発の輸出貨物を鉄道混載輸送

2024.08.22

成田国際空港会社(本社・千葉県成田市、田村明比古社長)は14日、JR貨物(本社・東京都渋谷区、犬飼新社長)、日本フレートライナー(本社・東京都千代田区、峯昭彦社長)と協働し、関西発・成田空港行きの鉄道共同輸送サービスの実証実験を開始すると発表した。今月から来年2月まで実証輸送を行い、課題を検証した後、来年度から本格運用を開始する。

サービス名は「RAIL to NARITA LCLサービス」とした。貨物鉄道を利用し、関西エリアの輸出貨物をパレット単位で混載輸送するもの。混載輸送とすることで、コンテナ1個に満たない貨物への対応を図る。これまで関西エリアから成田空港まではトラック輸送を利用していた顧客の潜在ニーズを取り込む。

輸出許可前の内国貨物と関西で輸出許可を得た外国貨物の双方に対応しており、1パレット単位で利用できる。成田空港周辺のフォワーダーの保税蔵置場まで積み替えなしで一貫輸送する。

実証期間中は国のモーダルシフト推進事業費補助金を活用しているため、トライアル料金は1パレットあたり内国貨物が5000円(税抜き)、外国貨物が5000円(非課税)と低価格に設定した。

実証輸送の開始に際し、成田国際空港会社では「『新しい成田空港』構想により、新貨物地区でのモーダルシフト推進のため航空貨物と貨物鉄道輸送をシームレスにつなぐ仕組みづくりを目指している。今回の実証実験はその第一歩となるもの」とコメントしている。
(2024年8月22日号)


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