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ANA、熊本へ貨物専用大型機を初運航

2024.03.26

全日本空輸(ANA、本社・東京都港区、井上慎一社長)、熊本県(蒲島郁夫知事)、熊本国際空港(KKIAC、本社・熊本県益城町、山川秀明社長)は連携し、世界的半導体メーカーの熊本県進出による旺盛な貨物輸送需要に応えるため、3月29日に阿蘇くまもと空港へ初めて貨物専用大型機ボーイング777型フレイターを運航する。県が昨年10月に策定した「新大空港構想」に掲げる「空港機能の強化」に資する取り組みの一環で、ANAは貨物専用大型機の定期便化を目指す。

ANAは、半導体関連の国際輸送需要を見据え、2023年10月に阿蘇くまもと空港へ電子通関システム(NACCS)を導入。これにより、通関手続きの簡素化が可能となった。今回の貨物輸送では、ANAとして初めて阿蘇くまもと空港でのNACCSを活用した輸入税関業務を行う。

また、ANAでは衝撃リスクに配慮した精密機器のための輸送サービス「PRIO SENSITIVE」を提供しており、貨物専用大型機でしか輸送することのできない半導体製造装置などの輸送需要に対応。3者はさらなる需要が見込まれる阿蘇くまもと空港での国際航空貨物の取り扱いを強化し、熊本の地域活性化、九州を支えるセントラルゲートウェイ機能を高めていく。
(2024年3月26日号)


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