「鉄道コンテナお試し輸送」今期も好調=全国通運連盟
全国通運連盟(渡邉健二会長)が実施している「鉄道コンテナお試し輸送キャンペーン」が今期も好調だ。上半期(4~9月)の申請状況によると、申請件数、申請個数ともに前年同期比で2ケタの伸びとなっている。
お試し輸送キャンペーンは、鉄道コンテナ輸送の利用促進に向け、輸送にかかる費用を連盟が助成する制度で、荷主企業が試験輸送などに利用することが多い。今期は新規獲得、パレット化、ラウンドユース、輸送品質改善、区間拡大の5つの利用用途で申請を受け付けている。
上半期の申請状況を見ると、申請件数が417件(前年比115・5%)、申請個数が484個(114・2%)で、いずれも2ケタの伸びを記録。このうち用途別では、新規獲得が188件(90・8%)、218個(92・8%)、区間拡大が188件(144・6%)、220個(145・7%)、パレット化が8件(57・1%)、8個(53・3%)、ラウンドユースが12件(600・0%)、12個(600・0%)、輸送品質改善が21件(100・0%)、26個(123・8%)となっており、「区間拡大の大幅な増加が全体を押し上げている」(全国通運連盟)。
輸送品目別では、他工業品が153個で全体の31・6%を占めており、次いで食料工業品が73個(構成比15・1%)、化学工業品が63個(13・0%)、化学薬品が32個(6・6%)、農産品・青果物が26個(5・4%)などの順となっている。
なお、昨年度(2021年度)の通年での実績は、610件、702個で、20年度の251件、289個からそれぞれ2・5倍近い伸びとなったが、今期も好調を維持している。
(2022年11月1日号)