メニュー

キリン/キリンGロジ、トラック待機時間を1割削減

2022.03.31

キリンビール(本社・東京都中野区、堀口英樹社長)とキリングループロジスティクス(本社・東京都中野区、山田崇文社長)は22日、8工場(仙台、取手、横浜、名古屋、滋賀、神戸、岡山、福岡)に導入した「フォーク誘導タブレット」と「OCR検品システム」の運用により、トラックの構内滞留時間が年間約10%削減できるとの予測を発表した。

両社は昨年からトラック物流の改善を図るため、両ソリューションを順次導入。今年1月から8工場で本格的な運用を開始した。「フォーク誘導タブレット」はトラックが配車されると同時に積み込む製品の情報を表示。フォークリフトのオペレーターは表示情報に従ってトラックの到着前に荷揃えを行えるため、トラックの待機時間が大幅に削減できる。

「OCR検品システム」は積込時にフォーク作業者のみがOCRハンディターミナルで製品情報を読み込み、検品を行うことを可能とした。従来のようにドライバーとフォーク作業者の双方が紙の伝票を読み合せる作業を行わないため、検品時間の短縮を可能とした。また、誤出荷率を低下するなど物流品質の向上にも寄与する。

両社は今後もドライバーの長時間労働削減と高品質な物流の実現に向け、デジタル化や自動化技術を活用した物流改善に取り組んでいく考え。
(2022年3月31日号)


関連記事一覧