【物流効率化】日本郵便が路線バスで郵便物の運送開始、“客貨混載”四国で初
日本郵便(本社・東京都千代田区、横山邦男社長)は14日、ジェイアール四国バス(本社・香川県高松市、吉良次雄社長)が運行する路線バスを使用した郵便物等の運送を行うと発表した。21日より運送を開始する。
この取り組みは、郵便物やゆうパックなどを納入した鍵付きの専用ボックスの運送を、ジェイアール四国バスが運行する路線バスを使用して運送するというもの。日本郵便四国支社での客貨混載運送は初となる。
実施路線は高知県の土佐山田郵便局~大栃郵便局間で、局間距離は約25㎞、バス運行時間は約45分。土佐山田郵便局から土佐山田停留所までの400mは軽四輪車、大栃停留所から大栃郵便局までの200mは自転車(リヤカー)を利用する。運送は午前と夕方の1日2往復で、荷物はバスの空きスペースに設置する。
昨今のモーダルシフト、CO2削減、ドライバーの確保など運送業界を取り巻く環境に配慮し、両社が取り組んだもの。日本郵便では、今回の客貨混載運送によって、年間数十万円のコスト削減が見込めるという。今後も既存のサービスレベルを維持できるなら、他路線などでも客貨混載を検討するとしている。
(2017年7月20日号)