日本郵便/ヤマト運輸、奥能登でのゆうパック引渡し業務で連携
日本郵便(本社・東京都千代田区、千田哲也社長)とヤマト運輸(本社・東京都中央区、長尾裕社長)は19日から、能登半島地震の影響によって奥能登地域での営業を休止している日本郵便の事業再開に向けて、施設の共同利用と荷物の共同輸送を開始した。石川県穴水町にあるヤマト運輸の営業所を共同利用してゆうパックの引渡し業務を行うとともに、同営業所へ両社の荷物を共同輸送する。期間は最長3ヵ月を予定する。
日本郵便では、今回の地震により穴水郵便局(石川県穴水町)が被害を受けて営業を休止した。今回、日本郵便の荷物の引渡し拠点として、同町にあるヤマト運輸の能登営業所を共同利用。同営業所の約66㎡(約8m×8m)のスペースと2台分の駐車場スペースを日本郵便に提供し、「穴水郵便局・乙ケ崎分室」として利用する。
提供するサービスは、穴水郵便局・乙ケ崎分室留のゆうパックの引渡しのみで、ゆうパケットとゆうメールのほか、保冷、代引、着払い、速達、セキュリティサービスなどの特殊取扱は対象外となる。留置期間は10日間。引渡しはヤマト運輸が担当し、営業時間は8時から16時までで、土日祝日も営業する。
併せて、能登営業所までの両社の荷物の共同輸送も開始した。具体的には、ヤマト運輸が同社の金沢ベース(石川県野々市市)から新金沢郵便局(石川県金沢市)へと立ち寄って穴水郵便局留のゆうパックを引き取り、ヤマト運輸の荷物とともに能登営業所へと輸送する。これにより、効率的な輸送を実現するほか、地域の渋滞解消に寄与する。
(2024年1月23日号)