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JPR、「共同輸送マッチング」無償モニター募集

2021.06.10

日本パレットレンタル(JPR、本社・東京都千代田区、加納尚美社長)は、「共同輸送マッチングサービス」のモニター企業の募集を開始した。モニターに登録した企業にはサービスが無償で公開される。モニター利用期間は今年8月末までを予定している。

共同輸送マッチングサービスは、多数の企業の輸送経路などをデータベース化し、AIにより業界を超えた荷主企業同士をマッチング。共同輸送によって帰り荷の確保による実車率や積載率の向上、CO2削減などを実現するサービス。荷物情報と車両情報をマッチングする従来の求貨求車サービスとは異なり、荷主同士をマッチングさせることが大きな特長。

近年、荷主企業同士の共同輸送が進んでいるが、多くは同業種での取り組みが中心。ただ、同業種では季節波動などが似通っていることから、双方がメリットを出せる経路を見つけることが頭打ちになっている。一方、異業種との共同輸送は日常的な交流が少ないこともあり、相手を見つけることが難しい状況にあった。

同サービスは、こうした課題を解決することを目的に開発されたもので、すでにテスト運用をスタート。現在、利用を開始または開始予定の荷主企業は約40社、輸送経路は約1万を超えている。さらに参加企業を増やすことでデータベースに蓄積される情報数や多様性が広がることから、今回、モニターを募集するもの。

JPRでは今後、モニターをはじめとする利用者の意見などを参考にサービス改善を進め、今年度中にサービスを正式スタートする予定。JPRはシステム運営に加え、同社自身が荷主として参加し、レンタルパレット回収の効率化にもつなげたい考え。
問合せ先は、transport@jpr.co.jp(事業企画部輸送マッチング推進グループ)まで。
(2021年6月10日号)


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