【物流データ】JR貨物5月のコンテナ実績は5・6%増
JR貨物(本社・東京都渋谷区、田村修二社長)がまとめた5月の輸送実績によると、主力のコンテナ輸送量は対前年同月比5・6%増の166万1000tで、車扱いは5・5%増の58万4000tだった。6月は14日までの実績がコンテナで2・9%増、車扱いで2・8%増、コンテナ・車扱いの合計では2・8%増となっている。15日に開かれた会見で田村社長は「5月は(運休が少なく)平穏な月だった。6月は品目別の動きも5月と変わらず、堅調に推移している」と述べた。
5月は、中旬に発生した東海道線人身事故などの影響で、高速貨2本が運休となった(前年は、高速貨6本が運休)。
コンテナでは、自動車部品輸送が大手自動車メーカーの販売好調に伴って東海地区発東北・九州地区向けと、九州・関東地区間で輸送が順調に推移し、前年を大きく上回った。積合せ貨物も、東海・九州地区間などで鉄道シフトが進み、増送した。食料工業品もビール、清涼飲料水、菓子類を中心に旺盛な発送となった。一方、紙・パルプは、印刷紙・コート紙の需要減や一部工場の定期修繕前の在庫調整で前年をわずかに下回った。
車扱は、石油がゴールデンウィークの行楽需要などによって前年を上回ったことに加え、石灰石で定期修繕明けの発送が好調となった。
コンテナ・車扱の合計では、前年比5・6%増の224万5000tだった。
(2017年6月20日号)