トランコム/鴻池運輸、「トレインクロスドックサービス」開始
トランコム(本社・名古屋市東区、神野裕弘社長)と鴻池運輸(本社・大阪市中央区、鴻池忠彦社長)は22日から、トラックと鉄道輸送を組み合わせた独自サービス「トレインクロスドックサービス」を共同で開始した。「2024年問題」を背景にトラックドライバー不足への懸念が高まる中、鉄道コンテナ輸送を組み合わせることで、安定輸送に貢献していく。
新サービスは、鉄道への輸送が困難だったエリアの貨物を、トランコムの求貨求車ネットワークを用いてトラックの手配と集荷を行い、鴻池運輸が東京貨物ターミナル駅内にある物流施設(東京レールゲートWEST)6階に賃借している拠点で鉄道コンテナに積み替え、全国に向けて鉄道輸送するもの。コンテナ専用車ではなく、一般トラックで集荷して鴻池運輸の拠点でコンテナに積み替えるため、鉄道コンテナ輸送を利用したことがない荷主でも手軽に輸送を開始することでできる。
今回のサービス開始に際し、トランコムの和田拓也執行役員は「本サービスを通して脱炭素化を含めた持続可能な物流モデルを構築し、物流業界が抱える課題解決につなげたい。このサービスは『はこび方』の選択肢を広げ、様々な物流ニーズに応えることができる」と述べた。また、鴻池運輸の井上光行執行役員は「トラックの利便性と鉄道の持続性を追求したものであり、物流業界が抱える課題解決の一助になればと考えている」とコメントした。
(2024年4月25日号)