藤原運輸が危険物倉庫事業に参入、大阪で4棟を建設
藤原運輸(本社・大阪市西区、藤原輝之社長)は危険物倉庫事業に参入し、大阪市大正区で危険物倉庫4棟(計約4000㎡、完成イメージ)を建設している。大阪港エリアで希少な定温危険物倉庫は消防法危険物第5類にも対応。9月末の竣工、10月からの営業開始を予定している。
大阪市大正区鶴町で運営していた既存倉庫を危険物倉庫に建て替えるもの。工業用専用地域で危険物倉庫を建てられる立地や港湾運送の機能を活かし、危険物にかかわる国内外のワンストップサービスを目指す中で、同社初となる危険物倉庫の建設を決めた。
敷地面積は約1万㎡で、危険物倉庫(約1000㎡)4棟と危険物一般取扱所を建設。おもに消防法危険物第4類全般の取り扱いを想定している。4棟のうち1棟は定温危険物倉庫で、2分割でき消防法危険物第4類と5類に対応。庫内にはラックを導入する。
おもに輸出入貨物をターゲットとし、危険物倉庫の一部は保税蔵置場にする計画。危険物一般取扱所にドックレベラーを設置し、コンテナ荷捌きやピッキングなどの作業を法令に基づいた形で行える。
1mの嵩上げにより大雨による浸水リスクを下げ、非常用発電機を導入するなどBCP対策も強化。将来的には毒劇物の取り扱いも視野に入れている。
(2024年4月25日号)