築港、名古屋エリアで危険物倉庫を増設
築港(本社・神戸市中央区、瀬戸口仁三郎社長)は、名古屋、関西エリアで危険物倉庫のキャパシティーを拡大する。3月29日に「名古屋化学品センター第2倉庫」(愛知県弥富市)で危険物倉庫2棟が竣工し、12月には冷凍対応を含む危険物倉庫2棟が竣工予定。和歌山市内でも新たな用地を確保し、危険物倉庫、普通倉庫の建設を計画している。
名古屋エリアでの旺盛な保管需要に対応するため、2021年10月に開業した、危険物倉庫3棟で構成される「名古屋化学品センター第2倉庫」の敷地内で、2期工事として危険物倉庫4棟の建設を進めている。
3月末に竣工する2棟の危険物倉庫(写真)はいずれも床面積が1000㎡で、消防法危険物第4類3・4石に対応。石油メジャーの専用倉庫として潤滑油を扱い、自動ラックを導入して入出庫効率を向上させる。
同所では危険物倉庫(1000㎡)をさらに2棟建設中で、12月の竣工を予定している。このうち1棟は半分のスペースをマイナス25℃以下の冷凍庫とし、もう半分のスペースを前室として5℃に設定。なお、築港として冷凍危険物倉庫の運営は初めてとなる。
関西エリアでも既存の危険物倉庫がひっ迫していることから、和歌山市内で1万㎡の用地を確保。1期工事では危険物倉庫(1000㎡)と事務所を併設した普通倉庫(1300㎡)を計画し、今年夏頃の着工、来年12月の完成を目指す。
和歌山県では従来、和歌山営業所(和歌山県海南市)を拠点として県内製油所向けにバルク貨物の通関、立ち合い業務をメインに行っていた。昨年10月の製油所の閉鎖に伴い、新たな事業の柱を模索する中で、危険物倉庫の新設を決めた。
新倉庫の建設用地は阪和自動車道の和歌山ICからのアクセスが良く、和歌山営業所が他社倉庫に委託していた貨物を新倉庫に集約するほか、和歌山県のみならず地理的に近い大阪府南部の貨物も積極的に集荷していく。
(2024年3月21日号)