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JR貨物、5月のコンテナ実績は2割減

2020.06.23

JR貨物(本社・東京都渋谷区、真貝康一社長)の5月の輸送実績は、コンテナが前年同月比20・0%減の131万t、車扱が23・2%減の43万4000tとなり、合計で20・8%減の174万4000tだった。16日に本社に会見した真貝社長は、「災害曜日補正した5月のコンテナ実績は前年比74・8%だったが、6月に入って15日までの実績は82・7%と若干戻りつつあるものの、底這いが続いている状態だ」と述べ、輸送需要は依然低迷しているものの、底は打ったとの認識を示した。

5月のコンテナは、エコ関連物資を除く全品目で前年割れ。紙・パルプ、食料工業品、化学工業品、自動車部品などで前年を大きく下回った。食料工業品では外食産業向けのビール輸送が減少した。農産品・青果物は外食産業向けの需要減に伴い、九州からの玉葱の発送が低調だった。ただ、積合せ貨物については、企業間物流は低調だったものの、宅配など個人向けは好調だったことから、4・1%減と他品目に比べ下げ幅は少なかった。
車扱は、緊急事態宣言に伴う外出自粛からガソリン需要が低迷し、石油が2割減となった。

計画の修正もやむを得ず

会見で真貝社長は「今後の生産活動や消費動向を引き続き注視していく」とした上で、収支計画について「計画の修正もせざるを得ないと考えている」と述べた。一方、列車運行については、「基本的にニーズがある限り平常と同じダイヤを確保するが、日曜日の運行などについては、列車1本1本の動向を確認した上で、それほどニーズがないものについては、すでに部分的に運休などの対応を行っている」と説明した。
(2020年6月23日号)


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