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東海~九州間で大手自動車向け部品輸送=JR貨物/ダイヤ改正

2018.12.18

JR貨物(本社・東京都渋谷区、真貝康一社長)は14日、2019年3月16日に実施するダイヤ改正の内容を発表した。ドライバー不足による鉄道へのモーダルシフト需要が引き続く中、九州向けの輸送力を増強して特積トラックを中心としたシフト需要に応えるほか、大手自動車メーカー向けに東海~九州間の自動車部品輸送を新たに開始する。

九州向け列車を増やし、特積などの需要に応える

ダイヤ改正の主なポイントは、①関東~関西間のコンテナ列車を九州まで延伸、②東海~九州間で自動車部品輸送を開始、③要望の強い区間の輸送力を増強――の3点。
コンテナ列車の九州延伸では、東京(タ)~吹田(タ)・神戸(タ)間で運転しているコンテナ列車の運転区間を福岡(タ)まで1列車延伸し、東京~九州間の輸送力を増強する。東京(タ)を23時32分に出発する時間帯のため、長距離輸送のドライバー拘束時間などで悩みを抱える特積トラック事業者の需要に応える。同列車は東京(タ)~吹田(タ)間は26両編成で輸送力は12ftコンテナ換算130個だが、吹田(タ)~福岡(タ)間は20両編成・100個となる。

また、大手自動車メーカーの要望を受け、東海地区から九州地区向けに自動車部品輸送を開始する。名古屋南貨物駅・稲沢駅~北九州(タ)間に専用の直行輸送力を新設するもので、貨車26両のうち10両を自動車メーカー向けの輸送枠として、往復それぞれコンテナ50個(12ft換算、実際に使用するのは31ftコンテナ)を輸送する。九州からの帰り便では返送積付用品を運ぶことでラウンド輸送を構築する。

このほか、中長距離区間を中心に、利用者から要望の強い区間で輸送力を増強する。具体的には、東京(タ)~福岡(タ)間を運行する列車で、東京(タ)~広島(タ)の区間における輸送力をコンテナ10個(12ft換算)増強したほか、新潟(タ)~岡山(タ)間のうち金沢(タ)~岡山(タ)間、広島(タ)~越谷(タ)間うち広島(タ)~相模貨物間で、それぞれコンテナ10個、15個分を増強する。

輸送力/日は微減も、高需要区間を増強

今回のダイヤ改正により、JR貨物の1日当たりの幹線輸送力は2万1180個(12ft換算)となり、改正前との比較では125個減となる。これについて犬飼新・取締役兼常務執行役員鉄道ロジスティクス本部長は「関東~新潟など一部区間で運行本数を減らすなど需要に見合った運行体系に見直するとともに、とくに需要の強い区間で輸送力を増強した」と述べた。

なお、今年7月の豪雨被害で被害を受けた山陽線は、運転再開後も3往復の列車が〝間引き〟されていたが、12日から1往復が再開され、現在は2往復が運休している。その再開について小暮一寿運輸部長は「ダイヤ改正後の早い時期に再開できるよう、JR旅客と調整を進めている」と述べた。

背高コンテナ3950個を新製

このほか、来年度の機関車・コンテナへの投資では、機関車9両を新製するほか、12ftコンテナ3950個を新たに増備する。新製するコンテナはいずれも、同社が今期から標準タイプにしている「背高コンテナ」で、これにより、同社の12ftコンテナ約6万7000個のうち背高タイプは約7%強の5000個となる。
(2018年12月18日号)


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