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大手ビール4社が関西・中国~九州で鉄道シフト

2018.04.10

アサヒビール(本社・東京都墨田区、平野伸一社長)、キリンビール(本社・東京都中野区、布施孝之社長)、サッポロビール(本社・東京都渋谷区、髙島英也社長)、サントリービール(本社・大阪市北区、山田賢治社長)の4社は9日から関西・中国~九州間の共同物流を開始した。
この取り組みは、鉄道コンテナを活用した4社の拠点間での酒類・飲料を主とした商品の輸送。環境負荷の低減および長距離トラック輸送の削減によるドライバー不足への対処を目的としている。

関西・中国から九州へ向かうビール4社の専用列車には、関西地区の4社の物流拠点から最寄りのJR貨物ターミナル駅(京都、百済、吹田、大阪)を経てJR大阪貨物ターミナル駅に集積した商品と、アサヒ、サッポロの拠点からJR岡山貨物ターミナルに集められた商品を積み込む。

九州に到着した商品は、各社の最寄りにあるJR貨物ターミナル駅から、それぞれの物流拠点へ配送される。専用列車は年間を通じて毎週月曜日に運行する予定。1列車で75~100個のコンテナを輸送する。

一方、九州から関西・中国へ向けた輸送は、九州地区にある各社の製造・物流拠点から最寄りのJR貨物ターミナル駅(鳥栖、熊本、北九州、福岡)を経てJR福岡貨物ターミナル駅に集めた商品を、同区間の空きコンテナの輸送枠を活用し、毎日運行する。
今回のモーダルシフトにより、4社合計で年間、大型トラック2400台相当の長距離輸送能力を確保し、CO2排出量を約1500t(従来比で約74%)削減できると見込む。
(2018年4月10日号)


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