東京都港湾局、東京水産ターミナルの城南島移転を発表
東京都港湾局は22日、大井水産物ふ頭の冷蔵倉庫施設である東京水産ターミナル(東京都大田区)の移転について正式発表した。現在の東京都大田区東海から大田区城南島に移転する。2025年2月頃、移転先で新冷蔵倉庫(イメージ)の建設工事を着工し、27年中の稼働開始を予定する。
大井水産物ふ頭の冷蔵倉庫群は、年間輸入水産物の都内取扱高の4割、国内でも1割を占める一大流通拠点として首都圏の生活や経済活動を支えている。一方で、建設から40年程度が経過し、施設の老朽化が進んでおり、物流形態の変化への対応も求められる中で、設備の大規模な更新などが必要となっている。
そこで都は冷蔵倉庫群の整備・運営事業者である東京水産ターミナル(本社・東京都大田区、武田信一郎社長)に対し移転用地(都有地)を貸し付けることで、冷蔵倉庫群の移転と再整備を着実に推進することとした。
現在の冷蔵倉庫は冷蔵倉庫5棟(都営上屋含む)で敷地面積が約9・4haだが、新冷蔵倉庫は民間冷蔵倉庫2棟で構成され、敷地面積は約9・1haとなる予定。
(2024年8月27日号)