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【鉄道輸送】日本石油輸送が30ft級通風コンテナを増備

2017.09.05

日本石油輸送(JOT、本社・東京都品川区、森田公生社長)では、「30ft級通風コンテナ」を15基新造し、リース用に投入した。鉄道へのモーダルシフト需要が高まる中、顧客からの引き合いに迅速に対応するため、“リース即納”体制を強化。今後、同コンテナについては毎年15基以上を目標に増備していく考えだ。

同社では1988年から「30ft級通風コンテナ」の提供を行っている。通常、オーダーがあってからコンテナの建造には4~5ヵ月要するが、昨今、特積貨物をはじめとするリース需要が急拡大していることを受け、迅速にコンテナを供給できる体制を整えた。

今回新造した「UV51A」の外寸は高さ2641㎜×幅2460㎜×長さ9189㎜で、積載はコキ100系限定。内寸は高さ2443㎜×幅2318㎜×9061㎜で、T11パレット16枚、T8パレット22枚収容可能。総重量は14・1t(積載重量10t、自重4・1t)で「妻一方開き」となっている。

特積貨物のモーダルシフトを支援

汎用性を重視しつつ、ラッシングレール・ベルト・バー、乗降用取っ手、落下防止ストッパーを装備。ラッシングレールにかかる負担を軽減するため、ダブルワンピースを採用している。月額リース料は3万3000円から(1年以上の契約が前提)で、側壁などに社名を表記することも可能だ。

主なターゲットは特積貨物を扱う通運会社で、トラックドライバー不足を背景とする、長距離輸送の鉄道へのモーダルシフトを支援する。ウィングコンテナに比べると荷役作業効率は劣るが、後方開きは建造コストが安く、メンテナンス経費も廉価であることから、リース価格もより抑えられる。

なお、同社では今後、30ftコンテナに加え、12ft冷蔵コンテナや31ftスーパーURなどのコンテナについても即応体制を整えていく方針にある。
(2017年9月5日号)


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