津軽海峡フェリー、室蘭~青森航路を10月開設へ
津軽海峡フェリー(本社・北海道函館市、村上玉樹社長)は2日、今年10月に室蘭~青森航路を新設すると発表した。既存の函館~青森、函館~大間の両航路に新航路を加えることで、「2024年問題」などによって需要増加が見込まれる海上輸送サービスの選択肢を拡充する。
新航路の予定運航ダイヤは、日曜日の室蘭発、月曜日の青森発を除き、1日1往復。室蘭発は20時で青森着が翌3時、青森発は9時で室蘭発が15時45分。室蘭発は農産品などが中心のため、昼間に道内で集荷して夜間に本州向けに出発。逆に本州からの貨物はEC関連を中心とした一般雑貨類などが多いため、前日夜までに集荷した荷物を翌朝に北海道向けに出発するダイヤを設定した。
使用船舶は「ブルーマーメイド」(写真)で、全長144m、総トン数は8820t。積載能力は12mトラック71台または乗用車230台、旅客定員は583人。
今回の新航路開設は、「2024年問題」による物流の環境変化に対応したもの。同社によると、トラックドライバーの休憩時間を確保するため、従来の青函航路だけでなく、中距離帯の航路を望む声があったという。また、シルバーフェリーが提供する苫小牧―八戸航路以外の代替ルートに対するニーズにも応えた。
(2023年2月9日号)