国交省/NEXCO、高速の深夜割引時間帯を拡大
国土交通省とNEXCO東日本、中日本、西日本の3社は20日、2024年度中に高速道路の深夜割引について時間帯を拡大する方針を発表した。具体的には、深夜割引の適用時間帯に走行した分のみ3割引きとし、適用時間帯を現行の0~4時から22時~翌5時に拡大する。また、長距離利用の場合の料金水準引き下げも実施する。
斉藤鉄夫国交大臣は同日開催した記者会見で「現在の深夜割引では0時から4時の間に少しでも高速道路を走行すれば料金の全額が割引の対象となるため、0時直後に料金所を通過するための時間調整を目的として、料金所前のスペースやサービスエリアなどで車両の滞留が発生する課題が生じていた。また、トラック事業者団体からは割引時間帯の拡大について要望があった」と説明。ドライバーの負担軽減につなげる考えを示した上で「今後も利用しやすい料金体系となるよう見直しを進めていく」と述べた。
長距離利用者の負担軽減措置では、400㎞超の長距離逓減を拡充する。現行は100㎞超~200㎞以下を25%引き、200㎞超を30%引きとしているが、見直し後はこれに加え、400㎞超~600㎞以下を40%引き、600㎞超~800㎞以下を45%引とし、800㎞超を50%引きとする。
見直しから5年程度は激変緩和措置として、深夜割引時間帯に一定以上の距離を走行し、かつ1000㎞以上走行した場合は1000㎞を超えて走行した分を深夜割引の対象とする距離に加算する。この措置とあわせて22時台に高速道路を流出した場合、深夜割引の割引率を3割から2割に縮小する。
(2023年1月26日号)