NXHD、来年1月にCVCファンドを設立
NIPPON EXPRESSホールディングス(本社・東京都千代田区、齋藤充社長)は9日、コーポレートベンチャーキャピタルファンド「NXグローバルイノベーションファンド」を来年1月に設立すると発表した。SBIインベストメントをゼネラルパートナーに迎え、DX、サステナビリティの推進に資する新たな技術・アイデア、新事業領域などに強みを持つ国内外のスタートアップ企業を投資対象にする。今後10年間で50億円の投資を行う予定。
NXグループは1937年の創業以来、様々な新サービスやソリューションを提案してきたが、時代や環境が加速度的に変化する中、グループ内に蓄積されてきた知見・経験を活かしながら、スピード感をもって新たな価値を提供していく必要がある。そこで、新たな事業アイデアや技術を持つスタートアップとの共創を通じて、新たな価値を提供することを目的にCVCファンドを設立することを決めた。
ファンドの正式名称は「NXグローバルイノベーション投資事業有限責任組合」で、規模は50億円(出資比率はNXHD99・5%、SBIグループ0・5%)、運用期間は10年間。ゼネラルパートナーであるSBIインベストメントは、運営するCVCファンドの累積出資約束金額が国内最大級の1180億円超になっており、同社の豊富な知見やネットワークを活用していく。投資領域はロジスティクス、ビッグデータ、ロボティクス、営業テック、環境テック、SaaS、シェアリングエコノミー、自動運転、AI、デジタルコマース、ブロックチェーン、宇宙、ヘルスケア、ドローンなど。
なお、NXHDでは、CVCファンドの設立に合わせ、来年1月1日付で本社内に「コーポレートベンチャリング部」を新設する。
(2022年12月15日号)