日新、DX加速でデジタルFWD事業を強化
日新(本社・横浜市中区、筒井雅洋社長)は、デジタルフォワーディング事業を強化する。昨年7月からサービス開始したデジタルフォワーディングサービス「Forward ONE(フォワード・ワン)」の新規顧客からの売上高を2027年度に70億円、営業利益を10億円に引き上げる。11月25日にオンラインで行われた23年3月期第2四半期の決算説明会で、同社の渡邊淳一郎専務が明らかにした。汎用的な物流サービスをデジタル化していくことで業務効率化を図るとともに、新規顧客層の開拓などにつなげる。
同社では今期から「第7次中期経営計画(NN7)」(22~26年度)を開始しており、DXによる新領域事業の創出を主要テーマのひとつに掲げている。デジタルフォワーディング事業の強化もその一環で、見積り、スケジュール検索、発注、作業進捗などの一連の業務をデジタル上で一元管理するシステムを提供することで、新たな収益モデルを構築する。
同社には日々、新規顧客からの問い合わせなどが数多く寄せられているが、「例えば遠隔地にいるお客様などは、まずはForward ONEで見積りをとっていただくところから手軽に始められる」(渡邊氏)ため、デジタルチャネルからの新規顧客の獲得を見込むことができる。また、既存顧客についても「反復継続的な業務についてはデジタルで行うことでお客様、当社の双方にとって負担軽減につながる。逆に新規ルートなど新たな案件について丁寧にケアできる時間が生まれる」と既存顧客の深耕化につながるメリットを強調する。
同社では現在、Forward ONEのバージョンアップを進めており、さらなる機能追加や利便性向上を図っていくとしている。
(2022年12月1日号)