メニュー

日本通運、「NXグループ」の発展へ内側から変化を

2021.10.07

日本通運(本社・東京都港区)の齋藤充社長(写真)は1日、同社の84回目となる創立記念日に当たって、グループの全社員に向けたメッセージを発出した。来年1月4日にホールディングス制に移行するとともに、新たなグループブランド「NX」を制定したことについて、「これまでの長い歴史の中でも大きな転換点となる」とした上で、「外見上だけでなく、内側からより良い変化を生み出すことを期待している」と呼びかけた。メッセージの概要は次の通り。

○・・・日本通運グループは来年1月4日にホールディングス制へ移行し、「NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社」が発足する。加えて、グループブランド「NX」を制定し、グループ呼称を「NXグループ」とする。これまでの長い歴史の中でも大きな転換点となるが、今後も10月1日は創立記念日として、歴史を振り返り、将来の発展に想いを寄せる日であり続ける。

長く事業を継続している企業の多くは、時代の変化を先読みして、商品やサービス、企業の運営方法も改良を繰り返すとともに、企業メッセージやブランドロゴ、社名といった外観も刷新することで発展し続けている。私たちには「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」になるという明確な目標がある。達成をより確実にするため、時代の変化を先読みした変革を円滑かつ迅速に実行できるようHD制に移行する。そして、自ら変化し、将来に向けて進化していく姿勢を明らかにするために、グループ共通のブランド「NX」を導入することを決断した。

○・・・企業は世代交代を繰り返して存続していく。「NX」を導入するにあたり、これからのグループを担う若手社員の意見を尊重した。新たなブランドが認知されるのは、これからの私たちの活動にかかっている。まず、皆さん自身が「NX」ブランドに親しみを持っていただくと同時に、グループが目指していることを理解し、自分自身と職場を発展させていくことが重要だ。外見だけでなく、内側から変わることで、NXグループの発展を成し遂げることができる。是非、NXブランドを通じて、グループの一体感をさらに高めるとともに、内側からより良い変化を生み出していってほしい。

○・・・今年度は5年間の経営計画の3年目。決算期の変更により、9ヵ月の変則的な事業年度ではあるが、長期ビジョン実現のため、経営計画の目標達成にこだわってほしい。コロナの影響もあり、世界の経済情勢は不透明で、社会・産業の変化のスピードが激しくなっている。コロナ前の世界に戻ることや風向きが変わるのを待っているだけでは、間違いなく市場から淘汰される。NXグループは、お客様が本当に必要としているものについて、お客様よりも先に気付き、良いサービスを提供していくことを目指していく。皆さんは「お客様が求めていることは何か」を常に意識し、日常の仕事を良い方向に変えていってほしい。この積み重ねが経営計画の目標達成と長期ビジョンの実現につながる。
(2021年10月7日号)


関連記事一覧