今期の宅配便、〝ビッグ3〟で約45億個に
ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の〝宅配ビッグ3〟の2020年度の宅配便取扱個数の合計が45億個近くに達する見通しとなった。19年度の3社の合計が40億3200万個であることから、5億個近い純増となる。巣篭り需要を背景にEC需要が急拡大しており、3社とも取扱個数を大きく増やしている。
ヤマト運輸の1月までの累計個数は、前年度比15・7%増の17億6248万個。前年度の取扱個数は17億9992万個となっており、2ヵ月分を残してすでに前年とほぼ同じレベルに達している。ヤマトは今期の個数予想を20億8400万個まで引き上げており、同社として初めて20億個の大台を超えることが確実となっている。
佐川急便の「飛脚宅配便」も順調に個数を積み上げている。飛脚宅配便の3Q(4~12月)までの累計個数は前年度比6・5%増の10億2000万個。1月単月も7・5%増の1億300万個となり、2ヵ月を残して11億2300万個に達している。最終的には13億3000~4000億個程度に到達する見通しで、前年度の12億5772万個から伸ばす見通し。
日本郵便の「ゆうパック」も、12月までの累計実績が15・7%増の8億4624万個と高い伸びをみせる。ここまでの伸び率を考えれば残り3ヵ月間で最低でも10億8000万個から11億個程度まで増える見通しで、前年度の9億7445万個から1億個以上の増加となりそうだ。
(2021年2月16日号)