ニチレイロジグループ本社が「第7回ロジ女フォーラム」
ニチレイロジグループ本社(本社・東京都中央区、梅澤一彦社長)は24日、東京都港区の品川プリンスホテルで「第7回咲カセル ロジ女フォーラム」を開催した。当日は、全国から女性社員約60人と、上司の立場として役職男性社員“ロジメン”も参加した。開会に先駆けて挨拶した梅澤社長は、「女性活躍推進は今後ダイバーシティ推進へ進化し、全従業員が働きやすい職場を実現していく。社員一人ひとりの活躍の先にロジグループの成長がある」と展望した。
フォーラムではまず、今年4年目に入った女性活躍推進の状況について女性活躍推進室が説明。2019年度の女性社員比率は11年度比で5%増にあたる27・6%となった。社員の年齢別構成比では男性と逆に女性は若年層ほど人数が増えている上、新卒採用者も女性が45%を占めることから、女性社員比率の上昇が継続することが見込まれるとした。AP(エリア管理職)の導入で女性役職者も増加しているが、人数としては30人に留まっている、女性社員の多くが一般職社員となっている。
その上で、今期は新中期経営計画に掲げる「女性活躍推進からダイバーシティ推進へ」に向けて、「環境」と「意識」に働きかける施策を進める。環境面では、APを始めとする新人事制度を導入して地域色のキャリアパスを多様化。意識と環境に関する施策としては、前期にスタートした「LR College(LRカレッジ)」では今期から女性のみならず男性にも参加者を拡大して、全5回開催する計画にある。意識面では「ロジ女活躍推進担当者勉強会」を継続して、今期はダイバーシティへの発展に向けた内容を実施予定とした。
事例発表では、ニチレイ・ロジスティクス東北の取り組みを紹介。同社では今期初めて、子育て中の母親を対象とした「ワーキングマザー研修」を開催したことを報告したほか、「女性リーダー研修」や、女性社員が対象事業所を訪問して業務互換やフードディフェンスなどをチェックする「ロジ東北女活クロスチェック」の実施状況を説明した。事業所単位の事例では、盛岡DCでEDIやRPAに加え、FOOPやOCRも導入が進み、入力時間削減につながったことが報告された。
続いて、ライフワークスの南聡子氏による講演があった後、同氏をモデレーターに迎えて、女性社員によるパネルディスカッションを実施。ニチレイ・ロジスティクス関東平和島物流センターの上條由美氏、ニチレイ・ロジスティクス関西企画管理部の小島葉子氏、ロジスティクス・ネットワーク大宮吉野物流センターの阿部泰子氏、同フードサービス事業部の関野侑美子氏が登壇して、現在の仕事のやりがいや今後の展望などについて意見を交換しあった。
(2019年10月29日号)