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ダイキン工業が工場~配送センターの輸送をパレット化

2019.09.03

ダイキン工業(本社・大阪市北区、十河政則社長)では、ルームエアコンについて工場~配送センターでパレット輸送を導入した。パレット化することで手積み・手降ろしをなくし、ドライバーの負荷を軽減するのが狙いだ。将来的には、量販物流センターへの納品のパレット化も視野に一貫パレチゼーションを目指す。

エアコンをはじめ家電の物流は、商品のサイズ、形状が様々で、また、トラックの積載率を高める目的からばら積みが主流となっている。
エアコンは夏場が出荷の最盛期で、10t車で積み込み、下ろすのにそれぞれ2時間かかるためドライバーの負荷が大きく、ダイキンでは集車が困難になりつつあったことから、パレット化に着手した。

ルームエアコンを製造する滋賀工場から大阪の配送センターへは比較的距離が短いため、パレット化して積み込み、下ろし時間をそれぞれ約20分に短縮すれば、車両を2回転できると試算。積載率は2、3割低下するが、車両の回転率と配送センターのバースの回転率向上など効果が見込めることから、2年前に運用をスタートした。

関西だけでなく、関東、九州地区でも集車が難しくなってきたため、昨年から、パレット化の対象を滋賀工場から東京、九州の配送センター向けに拡大。滋賀工場は夏季の出荷最盛期には、10t車が100台程度出入りするため、パレット化することで積み込み時間を短縮し、トラックの待機時間削減を目指すこととした。

現在は拠点間の輸送のみだが、将来的には量販物流センターへの納品のパレット化も視野に入れる。パレット化すると輸送、保管が規格化されるため、エアコン特有の高度な荷扱いに熟練したドライバーでなくても運べる可能性が広がり、一時的な倉庫の保管先も確保しやすくなる期待がある。
(2019年9月3日号)


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