メニュー

日通・札幌東支店が出荷準備作業を完全自動化

2018.12.25

日本通運(本社・東京都港区、齋藤充社長)は2019年上期より、札幌東支店(札幌市白石区)の倉庫において自動走行するフォークリフト(AGF)4台と、それに連携して稼働するオートレーター(自動垂直昇降機)1台を導入し、出荷準備作業の自動化に取り組む。

従来は翌日の出荷準備のために夜間・早朝時間帯に行っていた有人のフォークリフト作業をなくし、AGFとオートレーターにより完全自動化。作業スタッフが帰宅後の夜間時間帯に、各階に配置したAGFとオートレーターが連携して稼働、各フロアでパレット積みされた出荷予定貨物を1階の出荷待機場所に自動で移動する。これにより、完全自動化による省力化や入出庫の作業の錯綜を解消する。また、人と荷役機械の完全分離を進め、より安全な作業を実現する。
同社では、今回の取り組みを第1ステップとして、今後はAGFに加え、AGV(無人搬送車)等のマテハン機器を効率的に連携させ、有人のフォークリフトによるピッキング作業のさらなる省力化を計画している。

同社のロジスティクスエンジニアリング戦略室は、17年から豊田自動織機、日通商事と協力し、食品・飲料の共同配送を行っている札幌東支店新札幌物流センターで、既存倉庫でも実現可能な自動化技術を活用した作業の省力化を検討。その結果、出荷作業の一部についてはAGFとオートレーターの連携により自動化が可能と判断。今回の導入を決定した。(2018年12月25日号)


関連記事一覧