ＮＸＨＤ／組織改正 「ＩＴデジタルソリューション本部」新設

ＮＩＰＰＯＮ　ＥＸＰＲＥＳＳホールディングス（本社・東京都千代田区、齋藤充社長）は16日、来年１月１日付で実施する組織改正の内容を発表した。ＮＸＨＤ本体に「ＩＴデジタルソリューション本部」を新設する。また、スタートアップへの投資などイノベーションを加速するため、グローバル事業本部内に「コーポレートベンチャリング部」を設ける。

ＩＴデジタルソリューション本部は、グローバルメガフォワーダーとの競争優位性を確保するためにはＩＴ戦略機能の強化が不可欠との認識のもと、ＩＴ戦略部門を独立した本部として立ち上げる。デジタルソリューションを通じた顧客の課題解決に加え、ＮＸグループの業務効率化にも取り組む。既設のＩＴ戦略部は同本部内に移管する。

また、新たにコーポレートベンチャリング部と医薬品物流グローバル品質保証室をグローバル事業本部内に新設。コーポレートベンチャリング部は、ＣＶＣファンドの組成・推進に加え、スタートアップの調査・選定などスタートアップ投資戦略を担当する。医薬品物流グローバル品質保証室は、従来、マーケティング部が所管していた医薬品物流の品質保証機能を独立させ、グルーバルでの品質保証体制を強化していく。

このほか、広報・宣伝、社会貢献活動を所管するコーポレートコミュニケーション部を経営戦略本部傘下に移管し、経営戦略機能との連動性を高める。

日通に「セールスイネーブルメント部」新設

事業会社である日本通運では、営業戦略本部内に「セールスイネーブルメント部」を新設する。顧客に継続的に価値を提供するため、社内に蓄積されたナレッジを含むデータを最大限に活用するなど、営業スキル向上および最適な営業プロセスの構築を専任的に進める。

このほか、警備輸送事業を分社化してＮＸキャッシュ・ロジスティクスを設立することに伴い警備輸送事業部を廃止。また、「国内ブロック」をロジスティクス・ネットワーク事業本部から独立した組織に変更する。
（2022年11月22日号）