21年度の宅配便、大手3社で46億個強に 純増は1億個
2021年度の宅配便大手3社(ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便)の合計取扱個数は、前年度比約1億個増の46億個強となりそうだ。20年度は3社合計で約5億個増と大幅な伸びだったが、21年度はやや鈍化傾向がうかがえる。
ヤマト運輸の21年度の宅配便は22億7500万個となり、前年から約1億7900万個、率にして8・5%増となった。また、佐川急便の飛脚宅配便は13億6900万個となり、前年比2200万個、1・6%の増加。ヤマトと佐川の2社で、前年度から約2億個の増加となった。
一方、日本郵便のゆうパックは苦戦が続いている。21年度の実績はまだ公表されていないが、2月までで9億300万個、前年比9・8%減と独り負けが続く。残る3月の実績を加算しても、10億個に届くかどうかという状況で、20年度からは1億個程度の減少となりそう。
20年度の宅配便はコロナによる〝巣篭もり消費〟で取り扱いが大幅に増加したが、21年度は伸びがやや鈍化した。関係者からは「大手EC業者の自社配送など〝隠れ宅配〟に相当数が流れているのではないか」との観測もあるようだ。
(2022年4月14日号)