名鉄、名鉄運輸をTOBで非公開化へ
名古屋鉄道(本社・名古屋市中村区、髙﨑裕樹社長)は7日開催の取締役会で、株式51%を保有する連結子会社、名鉄運輸(本社・名古屋市東区、内田亙社長)の株式を公開買付け(TOB)することを決めた。名鉄運輸も同日、TOBに賛同する旨を表明した。なお、株式20%を保有する第2位株主である日本通運とは、TOBに応募しない旨を合意しており、日通は株式を継続保有する。
TOBの期間は8日から3月24日までで、買付価格は1株3500円。TOB後、名鉄運輸は名古屋証券取引所2部の上場が廃止となる見通し。
名鉄はコロナ禍で旅客収入などが低迷。今後も厳しい事業環境が継続することが予想されるため、名鉄運輸の物流事業を取り込むことで収益構成の見直しを進める。また、名鉄運輸にとっては、名鉄との連携をさらに深めることで、不動産の再開発や物流施設の新設などの投資を加速していくことが可能になる。
(2022年2月10日号)