配送方法はヤマト運輸が再び増加=JADMA通販企業調査
日本通信販売協会(JADMA、粟野光章会長)はこのほど、「第38回通信販売企業実態調査調査書(日本の通信販売2019)」を公開した。これによると、会員が利用している商品配送方法は、ヤマト運輸が76・0%で最多となり、前年度調査から5pt上昇。2017年度以降その割合を落としていたが、3年ぶりに増加を示した。次いで日本郵便は0・7pt減の60・7%、佐川急便は1・5pt減の55・3%、仕入先からの直送は2・3pt増の19・3%だった。
一方、受注件数構成比ではヤマト運輸が減少し、日本郵便と佐川急便は増加した。ヤマト運輸は2・7pt減の35・2%、日本郵便が0・1pt増の30・9%、佐川急便が1・8pt増の29・6%、仕入先からの直送が0・9pt増の2・9%となった。
送料については、「一定金額以上の購入で無料」が62・7%を占め、「すべて無料」が6・7%、「すべて有料」が9・3%。「一定金額以上の購入で無料」と回答した企業のうち、送料無料の基準金額が「税込み価格」と回答したのが59・6%、「税抜き」が28・7%だった。また、送料無料の基準金額の全体平均は6938円となり、前年度と比較すると118円増加した。売上階層別では、3億円未満の企業の基準額が8886円と最も高く、40億~100億円未満の企業では5632円と最も低かった。
通信販売の年間総受注件数は、全体平均で約97万件と昨年度より14・5%増加。売上高階層別でみると、100億円以上の企業は年間受注件数が500万件を超えた。受注1件あたりの平均金額は、全体で9623円(前年度比2115円減)。業種別では専業が2723円減、兼業では1236円減となり、専業が兼業を上回った。
同調査はJADMA会員428社を対象とし、回答企業数は150社(有効回答率35・0%)。このうち、専業が76社(50・7%)、兼業が74社(49・3%)だった。
(2020年11月10日号)