【モーダルシフト】佐川急便/北越急行が「貨客混載列車」の運行開始
佐川急便(本社・京都市南区、荒木秀夫社長)と北越急行(本社・新潟県南魚沼市、渡邉正幸社長)は18日、貨客混載列車の本格的な運行を開始した。運行区間は、北越急行が管轄するほくほく線の六日町駅~うらがわら駅(46・8km)で、平日1往復の貨物輸送を行う。主に、佐川急便の上越営業所と六日町営業所間の移動に利用する。
佐川急便は、定時運行と安定輸送ができる鉄道を活用することで、渋滞による到着遅延を防止すると同時に、モーダルシフトの実施により環境負荷の低減も見込める。北越急行は、地域の公共交通として、利便性の向上と駅利用者の確保を図る。
両社は昨年6月、地域活性化と駅利用者の利便性向上に向けて貨客混載事業に取り組むことに合意、本格稼働を目指して実証実験を重ねてきた。輸送の効率化と環境負荷の低減などを図る本事業は3月29日、国土交通省より改正物流総合効率化法に基づく総合効率化計画に認定された。
両社は引き続き、駅構内に宅配カウンターや不在再配達の荷物引き取り用宅配ボックスの設置などを検討し、さらなる駅利用者の利便性向上に取り組むとしている。
(2017年4月25日号)