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【トラック輸送】日本自動車ターミナルが板橋ターミナルを再開発へ

2017.07.04

日本自動車ターミナルは6月26日の定時株主総会後に会見を開き、板橋トラックターミナル(板橋区高島平6‐1‐1)全体の再開発計画を策定することを発表した。再開発工事は2021年から着手し、7~10年かけて全体の改修を完了する予定。
同ターミナルは1970年10月の供用開始から47年が経過。施設の老朽化とともに、地下配送センターの天井有効高の不足や車両の進入制限などで機能低下がみられるため、荷扱場と配送センター機能を持つ高機能型複合物流施設を建設し、物流を取り巻く環境変化に対応していく。

また、同社の基本方針である「災害に強いトラックターミナル構築」に向け、免震構造の採用をはじめ、環境対応として省エネ機器の採用や緑地の配置および利用者の憩いの空間づくり等も計画に盛り込む。
会見に出席した尾澤克之代表取締役専務は「再開発にあたっては、既存の荷扱場を順次解体し、1階部分に特積み事業者の荷扱場を備え、2階以上の階層で配送センター機能を持つ高機能施設を3~4棟建設する計画だ。施設はマルチテナント型が基本だが、一部でビルド・トゥ・スーツ(BTS)型も考えている」と述べ、「現在ご利用いただいている事業者の方々に支障が生じないように、工期を3~4段階に分けて、順次工事を進めていく」と説明した。

また、改修後の施設の規模について、「計画策定中のため概算だが、全体の延床面積は20万平米以上になる。板橋地区には高機能型物流施設が少ないため、再開発を進めることで首都圏の物流高度化と生産性向上に寄与していきたい」と意欲を語った。
なお、同社は現在、葛西トラックターミナルにおいても、利用者ニーズに対応した再開発計画を推進しており、延床面積3万平米以上のBTS型施設を建設する予定となっている。

(2017年7月4日号)


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