メニュー

佐川急便/西濃運輸、青森県下北郡向け輸配送共同化

2023.08.03

佐川急便(本社・京都市南区、本村正秀社長)と西濃運輸(本社・岐阜県大垣市、小寺康久社長)は7月31日、本州最北端の青森県下北郡向け荷物の共同輸配送を開始したと発表した。人口減少地域向けの幹線輸送や域内配送を共同化することで、持続可能な輸送ネットワークの構築・維持を目指す。なお、この取り組みは、物流総合効率化法(物効法)に基づく総合効率化計画として、7月25日付で東北運輸局から認定を受けた。

両社はこれまで、各社それぞれが全国に輸送ネットワークを構築してきたが、人口減少地域向けの幹線輸送やその地域内におけるトラックの低積載率の改善が課題となっていた。その解決策のひとつとして今回、青森県下北郡向け幹線輸送の共同化と同エリア内での配送を共同で行う。これにより、トラックの積載率改善や運行台数の削減、それによる労働・環境負荷の低減を実現する。

具体的には、両社とも岩手県以西からの荷物を岩手県内の拠点(佐川急便は岩手営業所、西濃運輸は盛岡支店)に集約した上で、下北郡行きの荷物を積載した佐川のトラックが西濃・盛岡支店に立ち寄り、西濃の荷物も積み込む。佐川の下北営業所に到着後は、エリア別に仕分けし、佐川のドライバーが西濃の荷物も含め配達する。西濃運輸の荷物の所在は、佐川のドライバーが保有している端末機で入力しており、西濃のHPから確認することができる。
(2023年8月3日号)


関連記事一覧