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グリーン物流P会議、NLJらの共同輸送が国交大臣表彰

2021.12.09

国土交通省、経済産業省、日本物流団体連合会(物流連)、日本ロジスティクスシステム協会(JILS)が共同主催する「2021年度グリーン物流パートナーシップ会議」の優良事業者表彰が3日に発表された。

国交大臣表彰にはNEXT Logistics Japan、アサヒグループホールディングス、江崎グリコ、ギオン、鴻池運輸、鈴与、千代田運輸、トランコム、ニチレイロジグループ本社、日清食品ホールディングス、日本梱包運輸倉庫、日本製紙物流、日野自動車、ブリヂストン、三菱HCキャピタル、ユーネットランスらが参画して実施する「『ドライバー不足によりモノが運べなくなる』という社会課題解決に向けた高効率輸送スキームの構築」が選ばれた。経産大臣表彰にはネスレ日本、全国通運、JR貨物、中越通運、鹿島臨海鉄道、鹿島臨海通運らによる「産業を跨いだ新たな鉄道輸送水平共同モデル」が選定された。

国交大臣表彰は、NEXT Logistics Japanのクロスドックに荷物を集め25mダブル連結トラックで束ねて輸送するなど、業種業態を超えたパートナー各社のノウハウを活用。さらに、自動運転・自動荷役など最新技術と、安全・安心な輸送や環境負荷軽減を実現しながら企業間連携により効率化をはかる「Connected・Autonomous・Shared・Electric=CASE」技術を活用し、オープンな高効率幹線輸送スキームを構築した取り組みが高く評価された。各社は、このスキームを多くの物流関係者のに活用してもらうことで社会課題の解決を目指していく。

経産大臣表彰は、これまでの輸送において農作物(米など)の輸送用に空回送されていたコンテナを、ペットボトルコーヒー飲料の輸送に活用することで、物流におけるムダを削減した取り組み。それに加え、安定的な物流の維持・構築をはじめ、駅を活用した新たな輸送や、第1次産業と第2次産業のコラボレーションの可能性など、多くの付加価値を創出したことが評価された。

また、国土交通省公共交通・物流政策審議官表彰に、鈴与、サッポログループ物流、中部抵抗器、Mizkan Logitec、三菱電機ロジスティクス、空容器メーカーの6社連携の取り組みが選ばれ、経済産業省商務・サービス審議官表彰にアサヒ飲料、日清食品、日本通運の共同物流が選ばれた。そのほか物流DX・標準化表彰、物流構造改革表彰、グリーン物流パートナーシップ会議特別賞なども表彰され、企業連携に促進による物流改善の模範として顕彰された。

今月15日に東京都千代田区の日経カンファレンスルームで開催される同会議で表彰式と受賞案件の発表会を行う。
(2021年12月9日号)


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