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Mizkan/レンゴー、工場への段ボール納入を効率化

2020.06.11

Mizkan(本社・愛知県半田市、吉永智征社長兼CEO兼COO)とレンゴー(本社・大阪市北区、大坪清会長兼CEO)は8日、「ホワイト物流」の実現に向けた取り組みとして、ミツカン栃木工場(栃木県栃木市)で使用する段ボールの物流効率化の実証実験を実施し、1日あたりの納入回数を約2割削減したと発表した。

従来、ミツカン栃木工場からの発注に合わせてレンゴー小山工場(栃木県小山市)が都度、段ボールを納入していたため、日によって納入時間や積載量にばらつきが発生し、低積載率での輸送や配送便数の増加が課題となっていた。

実証実験はミツカン栃木工場の生産計画や在庫情報をレンゴーと共有することで、レンゴーが開示情報に基づき物流効率を第一に考えた段ボールの配送計画を作成し、小山工場から栃木工場(拠点間距離17・1㎞)に納入する段ボールの配送効率化と実運用の可能性を検証したもの。2019年10月1日~今年2月27日までの期間中、実証を3回に分けて実施し、食酢やつゆ、たれなどボトル製品用外装段ボールを1日平均約4万枚納入した。

実証では納入数量の平準化により、期間中のトラックの平均便数を従来の1日6・6便から5・4便(合計配送便数114便)と約2割削減したほか、トラック運転者の労働時間を年間480時間、CO2排出量を年間約6t削減した。

両社は今後、コスト検証を含め、実証結果をもとにさらなるデジタル化を活用し、ミツカンの他工場やレンゴーの他の顧客にも広げ、持続可能な社会づくりに貢献していくとしている。
(2020年6月11日号)


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