【トラック・デジタコ】「リアルタイム運行管理」を様々な車両へ=トランストロン
富士通グループのトランストロンは、11日より、ネットワーク型デジタコの「DTS‐F1A」とクラウド型運行支援サービス「ITP‐WebService Ⅴ2 F1A」の発売を開始した。
今回の発売について、トランストロンでは「当社のネットワーク型デジタコのラインナップが増えたことで、各事業者様の運用に合致したデジタコが導入しやすくなります。リアルタイム運行管理の利便性と効果を多くの事業者様に実感していただきたい」と話す。
ネットワーク型デジタコをより導入しやすく
今回発売した「DTS‐F1A」は、ネットワークを活用したカードレス仕様で、運行支援サービス「ITP‐WebService Ⅴ2 F1A」を介して、リアルタイムに車両の位置、作業状態等の把握が出来ることは従来のネットワーク型と同様。今回の「DTS‐F1A」は、デジタコ本体は操作ボタン等の機能を絞ったタイプで、本体は9万5000円、クラウド型運行支援サービスは24時間365日対応のサポートまで含んで、月額1480円を実現した。
LTE通信モジュールにより、高速通信を実現、通信とGPSアンテナを内蔵する事で取り付け時のアンテナ取り回しも不要。また、Bluetoothも標準装備しており、スマートフォンなどを操作部として活用する事も可能となる。
クラウドで何処からでも管理が可能
運行支援サービス「ITP‐WebService Ⅴ2 F1A」では、リアルタイムで車両情報(いつ、どこで、誰が、何をしているか等)が把握できるシステム。クラウド上の管理ソフトは、インストールが不要で特定のURLにアクセスする事で運行管理者はどこに居ても利用が出来る。タブレット端末からでも可能だ。
また、近傍車両検索とテキストメッセージ送信機能を使えば、管理者が出先でも、急を要する配車指示を的確に行うことも可能となるなど、管理だけでなく、指示もリアルタイムに行える。
安全・環境支援機能は
安全や環境の機能としては、ドライバー別の運行情報を複合的に分析し、運転傾向と改善点をアドバイスする「運行コンシェルジェ機能」が標準装備される他、「急ブレーキ多発マップ」「エコアンドセイフティ全国運転ランキング」などのオプションも豊富で、ドライバーのモチベーションを上げ、エコドライブ・安全運転活動を支援する。
プラットフォーム上での他機種と一元管理が可能
同社のネットワーク型デジタコは、今回発売の「DTS‐F1A」他、大画面有機ELを搭載した「DTS‐D1A」、ドライブレコーダー搭載モデルの「DTS‐D1D」などを展開中で、2010年の発売以来、12万台の販売実績がある。
「一口にデジタコと言っても、輸配送ルート、作業内容などにより、各事業者様で必要となってくる機能が違います。当社の各機種は運行支援サービス「ITP‐WebService Ⅴ2」上での一元管理が可能ですので、必要に応じて、様々な機種を混在させた運用も実現出来ます」(同社)と話す。
荷主と情報を共有、作業環境の改善にも
同製品は、クラウドを通じて、荷主にもリアルタイムの車両位置などの情報を開示する事も出来る。「働き方改革」などが進んでくる中、例えば〝荷待ち時間の削減〟などには、荷主と事業者双方での〝情報の共有化〟が必要となり、ネットワーク型というプラットフォームがよりフィットする領域と言える。
「安全・環境面はもちろんの事、労務管理面の強化は今後欠かせない流れとなるでしょう。そういった意味でもあらゆる面での効果が期待出来るネットワーク型デジタコを様々な事業者様に導入していただきたい」(同)と話す。