センコー、浜松の中継拠点をプレオープン
センコー(本社・大阪市北区、杉本健司社長)は1日、新東名高速道路・浜松SAスマートインターチェンジ近くでグループ初のトラック中継輸送専用の大型施設「TSUNAGU STATION 浜松」をプレオープンした。来年2月には、荷役機能と一時保管設備を持つ倉庫設備およびドライバー専用の休憩施設も開設し、本格稼働する予定。
同所はWebシステムで会員登録し、利用予約することで、センコーグループ以外の企業や物流事業者も利用可能。1日からはトレーラ・大型トラック約50台の駐車が可能なスペースを先行提供し、トレーラの交換またはドライバー乗り替わり場所としての利用を推進する。
最大の特徴は、トレーラ交換またはドライバー乗り替わりの中継輸送だけでなく、荷役機能と一時保管設備を持つことで、貨物の積み替えによる中継輸送にも対応する点。車両、ドライバー、貨物の情報を集めてマッチングすることで、他社との協業による中継輸送が可能になり、積載率、実車率を向上させる。さらに、ダブル連結トラックや、鉄道輸送、海上輸送を組み合わせたマルチモーダルな輸送手段の選択を可能とすることで、省人化、CO2削減効果の創出も目指す。
場所は東名高速道路東京ICから約230㎞、名神高速道路吹田ICから約250㎞と、関東・関西間の中央に位置し、中継輸送により2日運行を日帰り運行にすることができる。また、浜松SAスマートインターチェンジから約1㎞の至近距離にあるため利便性が高く、ドライバー用休憩施設として休憩スペースやシャワー、トイレ、自販機などを完備。昨今の大型車用駐車場の逼迫によるドライバーの休憩場所不足にも対応する。
センコーでは、浜松と同様の中継輸送施設「TSUNAGU STATION」を全国へ整備していくことで、物流業界の問題を解決し、次世代の長距離幹線輸送を構築する方針。
(2024年8月6日号)