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【海上輸送】日本通運が「ひまわり8」を今月から就航

2017.09.07

日本通運(本社・東京都港区、齋藤充社長)は1日、今月から東京~北海道航路で就航する新造RORO船「ひまわり8」を公開した。

「ひまわり8」は同社の「ひまわり1」「ひまわり2」の老朽化に伴い代替船として新造された。船尾・船首にランプウェイを装備し、トレーラがそのまま船内に入り込めるRORO船で、今年3月に山口県下関市で進水式を執り行い、今月東京・中央防波堤内側内貿ふ頭へ回航された。
同船は、全長166・9m、全幅27・0m、総トン数約1万620t。トレーラ約177台、乗用車約95台を積載し、航海速力23・0ノットで運航する。定員は25人(船員14人、旅客11人)。

上甲板(暴露部)と船尾部分のA甲板に危険品積載スペースを設け、従来船「ひまわり1」「ひまわり2」ではコンテナ艙甲板上に積載されていた危険品貨物も輸送可能とした。危険品積載スペースは、2ヵ所合わせてトレーラ17台分を確保した。

また、省エネ船型と低摩擦塗料を採用した他、バルブ付きリアクション型高性能舵、高効率可変ピッチプロペラ、電子制御式定速ディーゼル主機関、インバータ駆動式海水冷却ポンプなどの省エネ設備を採用し、環境・省エネ対応を強化した。さらに、離着岸性能の向上のためのバウ・スタンスラスタや、動揺の軽減のためのフィン・スタビライザを装備し、スムーズな航行により貨物の安全性を保つことができる。また、準同型船「ひまわり7」と比べ、船内用エレベータの可動範囲を1層分広げることで、荷役の効率化を図っている。

なお、「ひまわり8」と同型船として新造される「ひまわり9」は、同じく東京~北海道航路に12月に就航する予定となっており、その後は「ひまわり7」と合わせ、同航路で3隻が運航する。
(2017年9月7日号)


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