メニュー

【物流倉庫】SBSHDが野田市で23万平米の大規模拠点開設へ

2017.08.24

SBSホールディングス(本社・東京都墨田区、鎌田正彦社長)は千葉県野田市で大型物流センター2棟を開設する。新拠点は「野田瀬戸センター」(仮称)とし、倉庫規模は各棟が延床面積11万5000平米に上る。敷地面積は13万2400平米で、既に購入契約済み。1期棟は2020年の完成を予定し、2期棟は22年の竣工となる見込みだ。

新拠点は同社最大の物流拠点となる。10日に開かれた18年度第2四半期の決算説明会で鎌田社長は「1期棟はほぼ埋まるメドが立っている」と説明。SBSグループの倉庫は満床状態で不足していることから、「1万坪単位の話が来ており、新拠点は自信を持って建てられる」と言い切る。とくに、インターネット通販関連の引き合いがあるとし、「不動産ファンドと異なり、自分たちでお客様を発掘して建てるため、たとえば物流総合効率化法の活用など様々な方法を採用することが可能で競争力を持っている」とも強調した。

投資額について鎌田社長は「当社で一番大きな、巨額の投資になるため、資金を回転させながらやっていく」とし、開発資金の確保に向けて稼働済物流施設を流動化していく。今年7月には吉川物流センター(埼玉県吉川市、延床面積1万800平米)の信託受益権を19億6000万円でユナイテッド・アーバン投資法人に譲渡すると発表。さらに、15年開設の長津田物流センター(横浜市緑区、4万3000平米)なども流動化の準備を進める。

このほか、18年4月には茨城県阿見町の阿見工業団地内に延床面積約1万平米の三温度帯倉庫が完成する予定にあり、隣接する雪印メグミルク阿見工場の倉庫機能としての利用を見込む。また、大阪南港でも約2万4000平米の開発用地に延床面積約5万平米規模の物流センター新設を計画し、今年10月に着工。既に約1万3000平米と約1万平米を利用する顧客が決まっており「竣工までに全棟を埋めたい」と鎌田社長は意欲を示した。
(2017年8月24日号)


関連記事一覧