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三井倉庫HD/新5ヵ年計画、26年度に売上高3500億円

2022.05.17

三井倉庫ホールディングス(本社・東京都港区、古賀博文社長)は10日、2026年度(27年3月期)を最終年度とする新たな5ヵ年計画「中期経営計画2022」を公表した。前5ヵ年計画で築いた持続的成長の基盤の上に立ち、取り組みの〝深化〟を通じてさらなる成長を実現する。最終年度となる26年度には連結売上高で3500億円の達成を目指す。

新計画では、「グループ総合力結集によるトップライン成長」「オペレーションの競争力強化」「深化を支える経営基盤の構築」の3つを成長戦略の柱に据える。具体的には、グループの幅広い顧客基盤や各種物流機能を最大限に活用して、総合ソリューションサービスを展開。また、徹底した標準化により、人とテクノロジーが融合した「圧倒的な現場力」を実現し、競争優位性とローコスト化を図る。経営基盤ではDX、共創、事業アセット、ESGという4つの観点から基盤強化を進める。

財務戦略では、財務基盤の再建に向け投資抑制や有利子負債圧縮に注力した前中計から一転、積極的な投資と株主還元強化に取り組む。投資面では5年間で総額1300億円を計画。うち1000億円をDXや新規設備投資、M&Aなどの戦略投資に充て、残り300億円を施設の維持更新などの通常投資に充当する。また、配当性向30%を基準として株主還元を強化するほか、ROE12%超を目標に高水準な資本効率を目指す。

数値目標では、最終年度(26年度)に売上高3500億円(21年度比16・3%増)を目指すほか、営業利益230億円、営業キャッシュフロー300億円を掲げた。

▼三井倉庫HD、新たなグループ理念を制定

三井倉庫ホールディングスは10日、新たなグループ理念を公表した。同理念は経営の最上位概念に位置付けられるもので、「Purpose(存在意義)」「Vision(中長期的に目指す姿)」「Values(価値観・行動指針)」で構成されている。

まず、「Purpose(存在意義)」を「社会を止めない。進化をつなぐ。」と規定。また、「Vision(中長期的に目指す姿)」として、「いつもも、いざも、これからも。共創する物流ソリューションパートナー」を掲げた。さらに、それらを支える「Values(価値観・行動指針)」として、「PRIDE」「CHALLENGE」「GEMBA(現場)」「RESPECT」の4つを定めた。
(2022年5月17日号)


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