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中越運送、上越第二ロジスティクスセンターを竣工

2021.08.24

中越運送(本社・新潟市中央区、中山元四郎社長)は18日、新潟県上越市で「上越第二ロジスティクスセンター(写真)」を竣工し、21日から営業を開始した。上越市では2018年にも「上越ロジスティクスセンター」の営業倉庫を新設しており、同一市内で2拠点のロジスティクスセンターを稼働するのは同社初の試み。敷地内には、上越地区で初めての危険物低温倉庫も11月に開設予定にある。

上越第二ロジスティクスセンターは敷地面積1万3200㎡、倉庫面積7200㎡の2階建て営業倉庫。路線便のターミナルなどを併設しない営業倉庫単独での運用は、同社初となる。屋根・シャッター付きの全天候荷捌き所760㎡を備え、冬季の荒天時にも安定して荷物の積み降ろし作業を行えることが特長となっている。倉庫は各フロアを3室に分割でき、柔軟な運用が可能。すでに化学品や自動車部品などの取り扱いが決まっているという。庫内設備は垂直搬送機と貨物用エレベータ各1基を設置するほか、海上コンテナの積み降ろし用にバンステージ1基も導入。また、屋根と天井の間に通気層を設けることで夏場の庫内温度上昇を抑制し、従業員の負担軽減にもつなげる。

場所は新潟県南部産業団地内で、既存の上越ロジスティクスセンターから約5㎞、直江津港からは約1・5㎞、北陸自動車道上越ICからも約5㎞の距離。北信越エリアの交通の要衝であるとともに、直江津港を利用した化学品をはじめとする輸出入貨物の取り扱いが見込まれ、通関業務からコンテナ作業、保管、搬入に至る一貫したサースも拡大する考えにある。輸配送先はおもに上越地区向けとなるが、トラックは配備せず、近接する上越ロジスティクスセンターが配車を担当することで、2センター間における効率的な車両運営を実現する。

既存の上越ロジスティクスセンター(敷地面積約2万3170㎡)は路線便のターミナル機能を備える物流拠点で、18年9月に物流総合効率化法の認定を受けた営業倉庫6600㎡を稼働。同所に上越地区で初めてとなる全天候型荷捌き所を構えたところ、降雪時にも商品が濡れずに作業できる――と荷主企業から高く評価され、同地域に新たな物流拠点の開設を求める声が寄せられていた。加えて、主要取引先である大手化学品メーカーからも危険物低温倉庫建設への要請を受けたことから、上越第二ロジスティクスセンターの開設に至った。

敷地内に建設中の危険物低温倉庫(約720㎡)は化学品メーカーの専用倉庫として11月に完成する予定にある。さらに、普通倉庫と危険物倉庫を増築できるスペースも確保しており、今後の稼働状況や荷主企業の動向を見ながら、計画を検討していくという。

18日に開かれた竣工式で小林和男会長は「3年前に上越ロジスティクスセンターの営業倉庫を新設し、これで当分は賄えると思っていたが、皆さんが一致団結して業務に励んだことで業績が拡大し、新センターの開設に至った。このセンターで、新しい上越地区の歴史を堂々と展開してほしい」と社員らに呼び掛けた。

長岡でも倉庫併設型のターミナルを新設予定

中越運送ではロジスティクスセンターの開設が続いている。昨年2月に「中部ロジスティクスセンター」(愛知県一宮市、敷地面積約1万1900㎡、延床面積約8900㎡)を開設した後、同10月には「新潟東港ロジスティクスセンター」(新潟市北区)内に危険物低温倉庫(延床面積963㎡、倉庫面積794㎡)を開設した。

その上で、今後は新潟県長岡市でも新施設を計画しており、来年秋を目途に、長岡北スマート流通産業団地にて約1万8000㎡の用地を取得する計画にある。同所には既存営業所の路線便ターミナル機能を一部移転するとともに、営業倉庫を併設することで多様な顧客ニーズに対応できる施設の開設を予定する。

小林会長は、「これまで北は新潟東港から県央、魚沼、上越地域――と、新潟県内で一歩一歩地道に、他社に負けない展開ができる体制を整えてきた。コロナ禍で同一業種内でも格差がついてきている感覚があるが、顧客の要望を満たし、ロジスティクスを提案できる会社が勝ち残っていける」と展望した。
(2021年8月24日号)


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