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MonotaRO、21年4月に茨城にサテライト拠点

2020.11.05

工具インターネット通販最大手のMonotaRO(本社・兵庫県尼崎市、鈴木雅哉社長)は、現在開設に向けた準備を進めている新物流拠点の整備状況を明らかにした。2021年4月の開設を予定している「茨城中央サテライトセンター(SC、写真)」は、笠間ディストリビューションセンター(DC)のバックヤード機能が中心で、高需要商品の出荷機能も備える。また、プロロジスが兵庫県猪名川町に開発するプロロジスパーク猪名川1内に「猪名川ディストリビューションセンター(DC)」を開設。第1期は22年4月をメドに稼働を開始する計画。

20年12月第3四半期決算の説明資料で公表した。取扱商品の拡大や出荷増加に対応する。茨城中央SC(茨城県茨城町)の使用延床面積は約4万9000㎡で、在庫能力は需要の上位商品を中心に2~3万SKUを保管し、出荷能力は1日当たり約3万行。主に笠間DCのバックヤードとして機能させる計画。投資額は約92億円(土地約13億円、建物約61億円、設備約18億円)。

また、猪名川DCは、第1期が22年4月、第2期が23年第3四半期の稼働を予定。使用延床面積はトータル約16万2000㎡で、在庫能力は50万SKUを計画。第1期では施設4フロアと危険物倉庫を賃借し、第2期にさらに1フロアを追加し計5フロアに拡大する。賃借料は第1期の4フロアと危険物倉庫で約189億円(21~31年、共益費込み)で、第2期が約45億円(22~31年、共益費込み)。また、設備関係では第1期で約74億円、第2期で約66億円の投資を見込むほか、賃借建物の追加工事で約12億円、将来の原状回復費用で約14億円を想定している。

同社では、新拠点に日立製作所製の小型無人搬送ロボット「Racrew(ラックル)」の導入を計画しており、猪名川DCで約400台、茨城中央SCで約80台を予定している。笠間DCにはすでに約260台のRacrewが導入済みとなっている
(2020年11月5日号)


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