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ヤマト運輸/久原本家G、共創ロジパートナーシップ協定締結

2022.07.12

ヤマト運輸(本社・東京都中央区、長尾裕社長)は5日、総合食品メーカーである久原本家グループ(本社・福岡県久山町、河邉哲司社主)と共創ロジスティクスパートナーシップ協定を締結した。原材料の調達から販売にいたるサプライチェーン(SC)全工程の最適化を図るもので、まずは今月から北海道恵庭市で稼働する久原本家の新工場で原材料調達スキームを段階的に導入。その後、全商品のSC統合を段階的に進め、2024年度中に調達領域を含めた全チャネルの全商品で最適なSC構築を実現する方針。

久原本家は、1893年創業の醤油蔵を起源に持つ総合食品メーカーで、調味料・食品ブランド「茅乃舎(かやのや)」などを展開。自社店舗や百貨店・スーパーなどの流通店舗に加え、公式通販サイトも幅広く展開している。今回、北海道恵庭市に新工場を開設するのを機に、複数のSC統合・最適化に向け、ヤマトとタッグを組むことにした。

両社はまず、北海道内のヤマト運輸のミドルマイルネットワークを活用し、北海道新工場の原料調達にかかわる物流を構築。また、自社店舗・流通店舗・通販ごとで個別最適となっていた各SCを統合し、福岡と北海道の2工場からの商品供給の最適化を進める。具体的には、全国34ヵ所の自社店舗、流通店舗、公式通販サイトで販売される商品、工場での原料・資材1000点超の在庫を一元管理する。とくに販売物流では、各チャネル間の在庫を流動化させ、需要や状況に合わせた最適な輸送方法をコントロールし、必要な分のみを各拠点や店舗に供給する物流体制を構築する。さらに、SC最適化を通じて、商品配送にかかるCO2排出量を削減していく。

今後は、今年度から福岡と北海道の両工場から出荷される全商品のSC統合を順次進め、24年度中に協定で掲げた全チャネル・全商品の最適なSC構築を目指していく。
(2022年7月12日号)


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