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東京納品代行が日本初のハンガー仕様EV車を導入

2019.07.30

センコーグループの東京納品代行(本社・千葉県市川市、伊藤裕之社長)は23日、三菱ふそうトラック・バス(本社・川崎市中原区、ハートムット・シック社長)の電気小型トラック「eCanter(イーキャンター)」を本社敷地内に立地する物流施設「東日本SCMターミナル西」に2台納車した。日本国内初となるハンガー仕様の電気自動車(EV)の小型トラックで、ルイ・ヴィトン ジャパン専属車として、銀座や表参道など東京都内の店舗へのルート配送に活用する。

同日、納車されたハンガー仕様のeCanter(写真)は、ハンガーに掛かった洋服をそのまま積載することでダンボール梱包による衣類などのシワを防ぐ。東日本SCMターミナル西内には2台分の普通充電器を設置し、各eCanterは1日1回稼働する。また、車内にはCPRフィードバック機能搭載の最新型AEDを積み、ドライバーの教育も終えているという。

ルイ・ヴィトン ジャパンの本拠地である欧州では、環境への関心が非常に高く、環境に配慮した物流網構築が世界規模で求められていることから、今回のeCanterの導入に至った。同社と東京納品代行は2014年からCO2排出量の削減などを目的とした環境負荷の低減を図り、小型貨物車両のEV自動車を導入している。今後は、2種類のルイ・ヴィトン ジャパン専属車を活用して、都内一部地域の配送を行っていく。
23日に開催された納車式では、伊藤社長が「当社は来年2月に創業50周年を迎えるが、その節目にEVトラックを導入できたことを光栄に思う」と挨拶し、「同車両を環境対応のステータスシンボルとして推進する」とアピールした。

続いて、三菱ふそうトラック・バス南関東ふそうの丹野誠社長が登壇し、「EV自動車は環境に優しい上、振動や騒音もディーゼルトラックと比べて少なく、ドライバーへの負担軽減に寄与する」と強調した。

eCanterは、最大出力135kwの永久磁石式同期モーターで走行する世界初の量産電気トラック。13・8kw/hのリチウムイオン電池を6個搭載しているため、約100㎞の航続距離を可能とした。車両総重量は7・49tで最高時速は80㎞。充電時間は普通充電で約10時間、急速充電で約1時間30分となっている。

センコーグループでは「グリーン物流」を推進しており、東京納品代行もグループの一員としてCO2削減を目的とした天然ガス車やハイブリッド車、クリーンディーゼル車を積極的に導入するほか、鉄道モーダルシフトにも取り組むなど環境負荷軽減を推進している。
(2019年7月30日)


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