第一貨物が新札幌支店を開設、1・2倍規模に
第一貨物(本社・山形県山形市、武藤幸規社長)は21日、北海道北広島市に「新札幌支店」を開設した(写真)。同社では1972年に札幌支店を札幌市北区に開設し、翌年に札幌市清田区へ新築移転して以来同所での営業を続けてきた。このほど施設の老朽化に対応し、新たに北広島市大曲幸町に土地を取得し、同支店を新築移転。営業は26日から開始した。
21日の竣工式には武藤社長をはじめ、同社関係者、北広島市の上野正三市長、顧客企業からの来賓など多数の出席者が参加。盛大に竣工を祝った。
竣工式の冒頭、武藤社長が挨拶に立ち「当社の基幹事業である特積み事業の拠点として新札幌支店を開設した。北広島市内に道央自動車道・北広島ICに近く、国道36号線沿いという交通至便で良好な土地が見つかり、移転の運びとなった」と述べた。その上で、新支店で取り扱う貨物量は発着でそれぞれ200t規模となることを説明し、「土地・建物とも旧支店の1・2倍の広さとなったことから、さらなるサービス向上に努めていきたい」と表明した。
新札幌支店は保有車両71台、従業員81人。敷地面積は2万718㎡、延床面積は7297㎡で建物は鉄骨造平屋建て。荷捌場は約2500㎡、事務所棟は約460㎡となっている。
荷捌場は風雨雪の吹込みを考慮し、トラック接車部分は大型車側と集配車側の両面ともインドア仕様とした。インドア内はコンクリート舗装を施し耐久性を確保した。同地の乾いた雪の性質に対応して屋根は無落雪屋根を採用。外壁・屋根部に外断熱工法を用い、寒冷地対策を施した。
環境・安全面では、荷捌場と事務所には4万時間の長寿命LEDを採用し、省エネ化。また、国道36号線に面した2ヵ所の出入り口に、歩行者の安全を考慮して車路管制設備を設置したことに加え、凍結によるスリップを避けるためロードヒーティングを敷設した。
同支店の配送エリアは旧支店と同様、札幌市、恵庭市、北広島市となるが、今後は北広島市地区での業務拡大も目指す。
(2018年11月29日号)