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遠州トラックが掛川に新倉庫、来年5月開設

2018.07.03

遠州トラック(本社・静岡県袋井市、澤田邦彦社長)は、来年5月に静岡県掛川市で新倉庫を開設する。延床約面積約2万2000㎡の3階建てで、6月20日に地鎮祭を行った。また、関東~関西の長距離輸送のトラックドライバーの日帰り運行を促進し、労働環境改善に資するため、浜松サービスエリア(SA)に中日本高速道路と共同でオープン型の中継拠点を整備し、今秋までに開業する予定だ。

新倉庫は生活雑貨メーカーの貨物を扱う既存の倉庫がひっ迫し、複数の倉庫を周辺に借りて対応していたが、これらを新倉庫に集約し、トラックの運行効率・作業効率アップにも寄与する。

倉庫は15mの庇を確保し、雨天荷役への対応により荷捌きの作業性を高めている。トラックバースは高床式で“桟橋”を設置。荷揃え商品を桟橋に置き、桟橋からトラックに積み込みを行うことで荷捌きを効率化し、荷物の保管スペースを多く確保している。
生活雑貨メーカーの輸出増に対応するため、国際海上コンテナ用のドックレベラーを6基設置。また、垂直搬送機4基、エレベータ1基を備える。なお、荷主のニーズに対応し、静岡県内でさらに倉庫の増設計画もある。

また、中日本高速と共同で、新東名高速道路浜松SA下り線の敷地内に、トラック事業者が誰でも利用可能なオープン型の中継拠点を整備する。約8000㎡のゲート付き(課金方式)の駐車施設で、トラック30台分を収容できる。

利用案では、事前に利用登録を行ったトラック事業者に、ICカードを発行。利用者は利用時間帯をWeb上で予約する。浜松SAスマートICから一般道経由で入退場し、利用回数に応じて事後精算する。

当面、「ドライバー交替方式」「トレーラの差替え方式」に対応した中継拠点として運用するが、将来的には、トラック事業者のニーズを踏まえた上で、「荷物の積み替え方式」についても対応可能な拠点とすることを計画しており、その場合は近隣にある遠州トラックの倉庫を荷捌きスペースとして提供することも検討して、幅広い中継輸送に取り組んでいく。
(2018年7月3日号)


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