【物流・就職】物流連が「業界インターンシップ」、学生が物流“最前線”を体験
日本物流団体連合会(物流連、田村修二会長)は4日から8日までの5日間にわたって「第4回物流業界インターンシップ」を開催した。同インターンシップは物流連の活動方針のひとつである「物流を広く社会に等身大でみていただく」取り組みの一環で、今回が4回目の開催となる。昨年より1社多い32社の企業が参加した。全国から大学3年生を中心に200人近い学生が参加し、セミナーと各企業の現場での業務体験を通じ、「物流」の知識を幅広く持つとともに、業界への関心を深めた。
初日は、東京都港区のベルサール六本木を会場として、参加企業ブースでの業界研究セミナーと講演などが行われた。オリエンテーションの後、学生が参加企業ブースを訪問し、企業担当者と直接対面する形での業界研究セミナーが行われた。学生たちは興味のある企業ブースをいくつか訪問し、業界と各企業について学んだ。
ブースでのセミナーとは別に、事務局側から物流と物流業界についての基礎知識を得るための概論講義が行われた。その他、物流連参加企業の若手社員で構成されるロジスティクスPRグループ「物流いいとこみつけ隊」のメンバーが、学生に向けてメッセージと体験談を伝えるトークセッションが開かれた。
5~7日は、インターンシップ受け入れ企業ごとに分かれ、各企業が指定する各社の本社・ロジスティクスセンター・港湾施設などでのインターンシップが実施された。
最終日は会場をベルサール六本木に戻し、講演と班ごとに分かれてのグループワークが実施された。
はじめに、国土交通省総合政策局物流政策課の平野達也企画官が、わが国の物流政策をテーマに講演を行った。物流政策の推進体制をはじめ、現在の物流を取り巻く状況や7月に閣議決定された総合物流施策大綱の概要についての詳細な説明がなされるとともに、東日本大震災での支援物資輸送で改めて認識された物流の重要性が語られた。
続いて、グループごとに分かれ、5~8日の各企業でのインターンシップで学んだことをメンバー間で共有したのち、班ごとにテーマを決め、企画・提案する形式のグループワークを行った。また、参加企業、若手社員の実体験を直接聞くことができる座談会を開いた。
参加企業は、ANA Cargo、花王ロジスティクス、グローバル・ロジスティック・プロパティーズ、鴻池運輸、佐川急便、佐川グローバルロジスティクス、鈴与、西濃運輸、セイノースーパーエクスプレス、センコー、東陽倉庫、トナミ運輸、ナカノ商会、ニチレイロジグループ本社、日新、日通商事、日鉄住金物流、JR貨物、日本梱包運輸倉庫、日本通運、日本郵船、日本郵便、日本自動車ターミナル、日本パレットレンタル、日本ロジテム、濃飛倉庫運輸、日立物流、福山通運、丸運、丸全昭和運輸、ヤマタネ、ヤマト運輸の32社。
(2017年9月21日号)